今日も生きていこう

思慮深い(考えすぎな)早稲田大学文学部3年生の女が、「実践運動家でなければ哲学者になれないし、哲学者でなければ実践運動家にもなれない」という言葉を受けて、実践の一つとして試みるブログです。

東京少女

 

キラキラ輝くネオンの光が少女の顔を照らしている。

 

立ち止まってはいけない。

立ち止まってはいけない。

 

少女以外の人間には、目的地があるのだから。

 

たとえ薄汚れた月が少女を呼んでいようとも、立ち止まってはいけないのだ。

 

涙のにじんだ目で少女は思う、

東京という街に、殺されてしまいそうだ。

 

ざわめきが少女をとらえる。

香水のにおい、無数のヘッドライト、道端のゲロ、欲望の予感、はっとするような笑い声、幸福の置き場。

 

 

私は、私を、見失ってしまう。

 

ひとは、現れては消える。

 

少女もまた、どこかへと消えたいった。

 

さて、

何処へーーー。